2020/11/05 09:10
箸のことをはなぜ箸と呼ぶようになったのでしょうか
素朴な疑問ですが、箸のことをはなぜ箸と呼ぶようになったのでしょうか、
つまり箸とは食べ物を挟むのに用いる一対の棒のことをいいます。
調べてみますと、箸の語源には4つの説がありました。
1-「挟むもの」という意味で、その役割を語源とする説。
2-端(はし)の方でつまむことから、「はし」になったとする説。
3-「橋」や「柱」など、その見た目の形から「はし」になったとする説。
4-古くは、一本の棒を折り曲げ、ピンセットのように挟んで使うもので、鳥の嘴(くちばし)に似た形であったことから、箸(はし)の語源を「嘴(くちばし・はし)」とする説。
これら箸の語源となる語は、どれも語源として扱われており、どれかが正解というわけではなく、
同じような起源をもった言葉と考えるべきでしょう。
更に一歩先へ進むと、「はし」という日本語は向うとこちら二つの世界をつなぐ「橋渡しの役目を持つ道具」につけられたものではないかと考えるヒトもいるようです。端と端をつなぐ「橋」、高いところと地上をつなげる「はしご」。「お箸」も例外ではなく、口に運ぶ先は人のもの、もう片方の端は神様のものとして考えられていました。
ですから食事の時にはお箸に神様が宿ると考えられていたようです。神様から食べ物をいただくと考えればやはり箸は神聖な道具です。当たり前の事ですが、粗末にはできません。
写真は、箸名「六角 にくめん麒麟 朱塗」で、麒麟をイメージして制作しました。
乾漆の漆で描いておりますので滑りにくく、食べやすい仕上げになっておりますので、
麺類とか野趣に富んだ肉料理とかが美味しくいただけます。