2020/11/12 06:29
お箸は日ごろの取り扱いとメンテナンスにより、寿命がガラッと変わり、気を付けると通常よりも長持ちします。
そのための取り扱いとして、
① 食後すぐに水洗いをする。
② 食洗機を避ける。
この2点が肝心となってきます。
まず、①についてですが、食後に水に浸けっぱなしにすると、素地そのものが水を吸ってしまい、膨張してしまいます。塗りの面はある程度の伸縮性はありますが、これが繰り返し続くとやはり痛めてしまうだけでなく、素地そのものもへたってしまいます。そのため、食後すぐに水洗いをした方が長持ちする、ということです。
次に②についてですが、食洗機は高熱と衝撃、それに水分と、塗りだけでなく箸そのものにダメージを与えてしまうため、なるべくお控えください。どうしても使われる場合は、箸先を上向きにすると比較的長持ちしますが、やはりお勧めは出来ません。
近年、食洗機対応のお箸もございますが、食洗機用の洗剤はタンパク質分解酵素が含まれているため、素地そのものを痛める可能性があります。そのため長く使われるのでしたら、手洗いをして頂くことをお勧めします。
また、日ごろのメンテナンスとして、塗りの薄くなった、あるいは剥げてしまったお箸には、少量の植物油(匂いが少なく、酸化に強いものをお勧めします。例:食用の椿油)を塗り、丁寧に拭き上げてください。
そうすることで、水分と熱という部分で箸の素地がある程度守られるため、比較的長持ちします。