2022/04/05 16:59
「箸」といえば「木で作られたもの」と思い浮かべる人が多いかもしれませんが、そもそも箸は古来、竹で作られていました。その理由として、「はし」の漢字は竹かんむりです。箸に木が使われるようになったのは諸説ありますが、加工のしやすさとコストを抑えるために、輸入した間伐材が使われるようになったことです。竹箸が木箸と違う点は、大きく「軽さ」、「細さ」、「強さ」の3つです。竹は木よりも軽く、箸にすれば力を入れずに食べ物が取れるため、子供やお年寄りでも比較的使いやすいといえます。また、木箸では割れてしまったり重くなってしまったりするフォルムも、竹箸であれば木よりも細く加工しやすく理想的なフォルムが実現できるという利点があります。竹の「靱性(材料の粘り強さ)」も、内部に強靭な繊維を持つからこその特性で、木箸よりもできることが多いことが分かります。
写真は「竹ほそし トンボ」箸です。