2022/08/24 05:46

それは聖徳太子です。 小野妹子らを遣隋使として派遣した折、小野妹子らはお箸を使った食事作法で歓待を受けました。 この進歩した作法の報告を受けた聖徳太子は、さっそく宮中の宴に箸食を採用したと言われています。以後、大きな寺院は次々と箸食を取り入れたそうです。昔から日本人にとってお箸は生活に密着し、無くてはならないものでした。 昔は≪生きる=箸≫としてとらえ、お箸を丁寧に扱い、食事の時以外は箸箱に大切にしまっておきました。ただ昔のお箸は現在多く出回っている量産品のお箸と違い、漆仕上げの手間暇かけた良質のお箸だったという事も、箸箱も保管した理由の一つにあげられます。
写真は「梟」箸。
フクロウは「不苦労(苦労がない)」と、その名前から縁起物とされてきました。ほかにも、借金まみれの人を「首が回らない」と表現することがありますが、フクロウはうしろまで首が回ることから、「借金で首が回らなくなることがない」ことが転じ、縁起が動物とされています。