2022/09/07 05:48

箸を用いるアジアの国々の人と食事をすると、箸の使い方にもそれぞれ特色があることに気付きます。これは箸の種類や置き方にも表れています。日本では箸先を左にして、手前に横向きに置きますが、中国では箸先を自分の位置とは反対側、つまり向こうむきにして縦置きです。横向きに置くのは食事が終わった合図になってしまいます。韓国でも中国と同じで、箸を縦に置きます。箸の形も、日本では魚の骨を選り分けたりするので、先がやや尖った形に仕上げられ、手の届く範囲に一人用料理が配置されるので、長さも比較的短くて済み、主に竹や様々な木製の塗り箸が使われます。一方盛り込み料理主体の中国は、宴席では主が自らの箸で客に料理を取り分けると云う分配方式がとられ、遠くの器に手が届く必要から、太くて長いものが用いられています。素材も昔は象牙や水牛の角などが使われたようですが、今はプラスチック製のものが主流のようです。韓国では中国と日本の中間の太さと長さで、特徴的なのは器同様に何故か金属製のものが多く使われる点です。昔は銀や銅製のものが使われたようですが、今はステンレス製やアルミニューム製全盛です。日本の箸で諸外国の料理を頂くことにさしたる不都合はありませんが、中国や韓国の箸で日本料理を頂くのは、ハッキリ言って「ツライ!」、ようするに「イタダケナイ!」です。
それぞれの国には「その国の料理に適した箸」があります。と言うより「それぞれの料理に適した箸」があるのだと考えた方が、より合理的なのかも知れません。この事を追及すると、食材によってもお箸を使い分ける事につながるような気がします。
写真は日常箸として使いたい箸です。
繊細なお料理用(例えばお刺身の薄造り)のお箸と野趣に富んだお料理用(例えば焼きそば)のお箸です。